以前の記事でジャンボタニシの被害対策について触れましたが,現在,被害状況の調査を行っています.
ドローンで空撮し,画像解析で欠株率を求めます.
上空120mからの撮影ですが,このようにかなりの被害がみられました.
今日一日で約100haの圃場を撮影しましたが,被害状況は隣接する水田でも大きく異なっており,その原因を探っています.
被害の大きかった田んぼの耕作者へのインタビューは気乗りしないですが・・・この後頑張ってやっていく予定です.
以前の記事でジャンボタニシの被害対策について触れましたが,現在,被害状況の調査を行っています.
ドローンで空撮し,画像解析で欠株率を求めます.
上空120mからの撮影ですが,このようにかなりの被害がみられました.
今日一日で約100haの圃場を撮影しましたが,被害状況は隣接する水田でも大きく異なっており,その原因を探っています.
被害の大きかった田んぼの耕作者へのインタビューは気乗りしないですが・・・この後頑張ってやっていく予定です.
消防団.うちの地域では水防団も兼務.
操法(ホース担いでかけっこする大人の運動会.おっさんが必死になって面白いのでぜひyoutubeで見てください)の練習やら防災訓練やら日々の活動も多く,大変な役回りとして認知されているため,新たな担い手に困窮している地区も多い.
都市部では任期3年であるが,田舎は10年,20年とその任務は続く.うちの分団はみんなベテランなので高齢化はすすむが,テクニックを駆使して操法では強い.
田舎は消防署の数に対して面積が広いため,消防団が本署よりも先に到着するケースも多く,実際に消火活動することも度々ある.(写真撮ってる場合じゃないんだけどね・・・)
そんな消防団ですが,消防団員の面々は入団を頼まれて断らなかった人たちなので,みんないい人ばかりなのです.PTAの奉仕活動なんて,頑張ってる人はあっちもこっちも消防団員.みんな頼りになります.特によそから村に入った私は,消防団に入ってほんとによかったと思ってます.
ですが,地方財政がひっ迫する中,消防団員の定数削減が決まりました.
日本全国の市町村に消防団は存在しますが,各自治体の歳出に占める消防費は平均3.5%だそうです(消防署も含む).消防団の維持には多大なる費用がかかるのです.人件費(非常勤特別職の地方公務員となります)が年間一人当たり2万円程度,消防車の維持更新(新車は2000万円超!),他にもいろいろ経費がかかります.3.5%というのは,土木費よりも少し少ない程度なんです.
わが町揖斐川町の消防団員は約700名.それを600名まで削減することになりました.ちなみにうちの分団は23から18名になるようです.各地区にある分団の統廃合は,消防車や消防小屋の設置状況を見直す必要があるため,今回は見送りになりました.
人口減少が加速する中,消防団の見直しは当然といえば当然なのですが,団員のほとんどは昼間村を出て働いているので,地元で働いている僅かな団員の負担がますます増えることになってしまいます.
僕も今年の3月で引退かなあ・・・
とか言ってて来年も最敬礼!なんてしてたりして・・・
田舎へ飛び込もうとしている人,消防団はおすすめですよ.
現在,WEB上ではバーチャルオープンキャンパスが開催されている.
今日18日は,午前と午後の2部制で,高校生とZOOMつないで四方山相談会.
入試に関すること,学生生活,コースや研究室分属のこと,就職・・・
いろんな質問がありましたが,院生のTさんとKさんが親切に答えてくれていました.(ありがと.お疲れさまでした.)
今年は昨年同様,新型コロナのため対面では実施できません.
例年のオープンキャンパスといえば,ブース展示.毎年気合を入れて水槽を準備していました.
魚やカエルを採捕してきて展示するのですが,これが半端ないほどに労力を費やしていました.特に岐阜県のカエルコンプリート水槽はしんどかった.県内各地走り回って(当然リリースの際もです),特定外来ウシガエル以外の14種(ニホンアマガエル,シュレーゲルアオガエル,モリアオガエル,カジカガエル,ニホンアカガエル,ヤマアカガエル,タゴガエル,ナガレタゴガエル,トノサマガエル,ナゴヤダルマガエル,ツチガエル,ヌマガエル,アズマヒキガエル,ナガレヒキガエル)をコンプした.
(カエル大水槽の写真を探したのですが,一枚もありませんでした・・・)
僕が一番好きなのはシュレちゃん.
一番採捕が大変だったのはナガレタゴちゃん.
気合い入れてコンプして,オープンキャンパス前日の夕方にカエル大水槽を設置.
で,当日の朝.
どこにも姿が見えないタゴガエルとヤマアカガエル.その隣には,お腹の大きくなったアズマ君.
アズマ君,君は悪くないんだよ.ただ,ただ,今じゃなくても・・・
切なかったです.
対面でのオープンキャンパス,やってるときは大変な思いをしましたが,いざできないとなるととても寂しいですね.はやく通常運転に戻りますように.
まるで梅雨のような天気が続く.
久々の休みとなったお盆3連休.例年なら上流域の鮎網解禁ではしゃいでるのですが,今年は大増水.水防団待機水位も超えました.結果,被害が無かったので良しですが,全国各地で大変なことになっています.
雨の中,田んぼを見に行くと,雑草まみれ・・・雨が降ったらすぐ伸びる・・・
どんな雑草が生えているのかと調べてみると・・・
シズイ,セリ,アシカキ,コナギ,アゼナ,ミゾハコベなどなど.
草本は種類が多くて難しい.
我が家の田んぼは温暖化対策米とか訳の分からないことをしているので,基本間断灌漑.
定期的に干上がる&無農薬なので,雑草たちは大喜びなのです.
こんな状態から・・・
除草剤は偉大ですね.
でも負けないぞ.
夏季F実習で,トノとダルの交雑らしき個体が見つかった.
両種の交雑については,かなり前から岩澤先生の研究室と一緒に調べていました.400以上の個体について遺伝子や形態を調べた結果,以下のようなことが分かっている.
・背中線のないトノはいなかった
・巷で言われている体表面の黒斑の独立,連続は判断基準としては弱い
・もっとも判別率の高い(90%)形質は足の長さで,トノの方が長い(頭胴長に対する脛長の比が大きい.ダル平均0.44,トノ平均0.48)
単独で決定的な形質は無く,複合的に判断する必要があります.
この個体は背中線が無い,脛長比は大きい(0.49),体が丸っこいなどトノとダルの形質を両方備えているので,高い確率でハイブリッド個体だと思われます.(断定するには核ゲノムを見ないといけません)
トノの繁殖時期は5月中旬から長くても2週間,ダルはトノの繁殖期末期から約1か月程度続きます.晩稲の品種ばかりの地区では,トノの繁殖期が遅れて交雑機会が増えると予想されますが,ここ数年の集約化によって作付け品種が多様化しているので,湛水圃場は長期的に確保される傾向にあります.なのでカエルさんたちにとっては朗報かもしれませんね.
8/10-11,夏季F実習を行った.
今年も新型コロナの影響で,位山演習林に行けなかったため,大学近郊で実施した.
昨年行った気温39℃の排水路調査は苦しかったので,水の冷たい伊自良川に行ってきた.
水温18℃ちょい.いい天気に恵まれてとても気持ちがよかった.
出会えた水棲生物は・・・
カワヨシノボリ,カワムツ,アブラハヤ,タカハヤ,コイ,アブラボテ,ドジョウ,ニシシマドジョウ,ミナミメダカ,アカザ,ニホンウナギ(目視),スナヤツメ(魚類12種)
トノサマガエル,ダルマガエル,トノダルハイブリッド,ヌマガエル,ニホンアマガエル(カエル類4種+1)
ヤマサナエ,オナガサナエ,コオニヤンマ,コヤマトンボ,ハグロトンボ,ミヤマカワトンボ(ヤゴ6種)
ヌカエビ,カワリヌマエビ属とおぼしきエビたち,アメリカザリガニ,ニホンイシガメなど,その他にも様々な水棲生物が姿を見せてくれました.
スナヤツメ.相変わらず不気味です.
ニホンイシガメ.相変わらずかわいいです.
採捕が終わった後はデータ解析です.
みなさんお疲れの様子ですが,現在,私の目の前でパソコンと格闘しています.
調査地点10か所で最も採捕数の多かったカワヨシノボリの生息密度を目的変数に,水深,流速,底質,植生などの環境データを説明変数としたモデル作成に挑戦しています.
結果が楽しみです.頑張ってね!
研究には何の関係もないのだが,統計見ていてハッとしたので書いてみる.
ネットニュースを見ていると,最近ペットの新規飼育頭数が増えているという話題を目にした.どのくらい伸びているのだろうかとみてみると,なんと,ついに犬猫の年間新規飼育頭数が,人間の出生数を上回ってることに気付いた.
犬が46.2万匹,猫が48.3万匹で計94.5万匹.老齢個体も多いため,ペットの頭数自体は微減だそうだが,新規飼育個体は増加しているようだ.
一方,人間の出生数は減りに減っており,2020年で87万人余りとなっている.
つい数年前,100万人を割ったとニュースになっていたばかりというのに,そこからさらに1割以上減っていた.(なのに大学定員は増加の一途.淘汰待ったなしです)
第二次ベビーブーム真っ盛りの私の同級生は200万人オーバー.隔世の感があります.
子供服,おもちゃ,小児科,産婦人科・・・人間の子供を対象とした業界よりも,ペット業界の方が経済規模が大きくなっていくのでしょうか.
地域資源学の最終日,地域で頑張っておられる方の生の声をお聞きしたく,馬瀬で活躍されている小川さんにゲストスピーカーとして来ていただいた.
馬瀬では以前,公民館大学の取り組みで,今は無き総島小学校と交流させていただいていた.また,肝蛭調査でも度々お邪魔していたので,個人的には非常に親近感を持っている.
馬瀬といえば,何といっても馬瀬川が美しい.
小川さんは地域おこし協力隊を経て,観光協会のスタッフとして馬瀬に在住しながら地域の活性化に取り組まれている.
地域おこしの苦労話ややりがいなど,様々なお話を聞かせて頂いた.
なによりもご本人が楽しそうに語ってくれる姿が印象的でした.
学生諸君にも何か思うところがあったのではないでしょうか.
ありがとうございました.
研究室の引っ越し作業もようやくピークを越えた.
段ボールの山から抜け出し,一宮高校生物部の環境学習会に行ってきた.
彼らとは,木曽川のイタセンパラの保全活動で関わっている.
今年も木曽川水槽と,タライを使ったワンドビオトープを作成することになった.
昨年の一年生が先輩となって,しっかり後輩を指導していた.頼もしいですね.
水槽は左右2分割して,昔と今の状況を比較するそうです.
設計図を見ると,現在のエリアにはペットボトルやカップ麺の容器が沈めてありました.
中で泳ぐ魚もわけるのかな?昔の魚はどうするのかな?・・・完成が楽しみです.
タライビオトープでは,ワンド植生を再現するみたいです.
そういえば,昨年,水槽展示する際に,流木を沈めてジオラマ風にしようとしたのですが,ワンドに浮いている木を持って帰ってきたので,当然のことながら沈みませんでした.
当たり前といえば当たり前なのですが,私を含め誰も疑問に思わず”いい流木を見つけた!”と喜んでました.今年は水底から木を探してくれることでしょう.
高校生の作成した展示物は,一宮市尾西歴史民俗資料館で8/9-29まで開催されるイタセンパラワークショップ企画「イタセンパラを守る」で展示されます.
お時間のある方は是非,ご覧になってください.ほんもののイタセンパラも展示されていますよ.
一年近くご無沙汰してしまいました. この間,自ら運転していたトラクターに轢かれ,体調不良でぶっ倒れ,長期入院し・・・・ 厄年でもないのに散々な一年となってしまいました. 新たな年度を迎え,ようやく復帰しましたので,今後ともよろしくお願いいたします. 退院の足で気になっていた田んぼ...