2021年11月27日土曜日

脱穀

先週,脱穀をやった(やりかけた).

自作の脱穀機で勢いよく籾を吹き飛ばした.いや,これは気持ちいい.



ところがここで問題発生.パワーがあり過ぎたのか,穂先ごと吹き飛ばしてしまった.



こうなってしまうと,唐箕(とうみ)で選別する前に手で揉み解す作業がえらいことになってしまいます.

そこで脱穀機のパワーダウンを試みました.まずは穂先の当たる針金部分を,斜めから直線に変更しました.斜めのほうが辺りが強くて作業が速いと思ったのですが,強すぎました.


回転スピードを落とすことも有効ですが,今回自作したのはミシン用の廃棄ACモーターを流用したので回転数の調整ができません.そこで針金部分の回転直径を小さくすることにしました.これは外れた籾の横跳び防止にもつながりそうです.昔の脱穀機は足踏み式なので調整できるんですよね.アナログの世界を見直すべきですね.






さてどうなることやら・・・もうすぐ雪が降るので今週末に終わらせねば・・



2021年11月26日金曜日

アカハライモリの調査 今シーズン終了

 アカハライモリを求めて,岐阜県内のため池を百か所近く回った.

アカハラがいたのは10%ちょい位だっただろうか.思ったよりも少なかった.

















一番多く出会えたのは,残念ながらウシガエル.他に大学周辺では珍しいツチガエル.魚類では移植であろうと思われるミナミメダカ,コイ,フナ類.水生昆虫ではマツモムシ,ミズカマキリやコオイムシが多かったです.

ヤゴもたくさんいました.ヤゴの同定スキル向上のため,勉強会,その名もヤゴの会を発足しますので,興味ある人は連絡ください.

植物もいろいろありましたが,これまた現在勉強中.

アカハラさんの遭遇率が少なかったのは,季節変化もあるのだと思われます.
秋と春の繁殖期,初夏の産卵期はため池に戻ると考えられますが,それ以外の季節はどこにいるのでしょうか?今回(11月末)の調査では,ある程度深い場所(70cmくらい)に多くいたので,池内にいても越冬期には深場に移動するのかもしれません.アカハラの生活史における生息環境の変化を追ってみると面白そうですね.


江戸後期に造成されてから改修されていないため池は,山の奥深くにポツンとあったりします.過酷な道ともいえぬ道を進んでいくので,我がブリハイ(ブリスターフェンダーハイラックス)のタイヤもBFGoodrichA/Tに.かっちょいい!これでどこでも調査に行けます.




ちなみに愛車サンバートラックもタイヤ交換しました.軽ホイールの12インチですが,本格的なオフタイヤであるTOYOのOPENCOUNTRYです.かっちょいい!これでどこでも漁と猟に行けそうです.

2021年11月9日火曜日

アカハライモリが帰ってきた

 揖斐川町の山奥.とある池.











ちょうど一年前の11月中旬.この池にはたくさんのアカハラさんがいた.

今年9月,10月・・・池にはコイしかいなかった.


11月になったので行ってみると・・・・うじゃうじゃいました!










アカハラさんは産卵後,上陸して池から姿を消し,繁殖のためにこの時期に戻ってくるようです.詳細はPITタグによる追跡調査が必要ですね.


帰り道.坂内小中学校の前を通ると・・・










ついに148年の歴史にピリオドを打つ特が来たようです.

学校がなくなると,子育て世代の移住は期待できなくなり,集落の将来も縮小の一途をたどります.でも小学校5名,中学校2名まで生徒数が減少してしまうと仕方ありません.在校生たちは,これから小一時間のバス通学となります.

過疎化の一途をたどる地域.日本の大部分はこうなっていくのでしょうか.


山を下りてくるころにはすっかり夜に.すると,道端の大きなトレーラに乗せられた見慣れぬ車両が・・・










側面には確かにTARUMIと書いてあります.樽見鉄道の新車両でしょうか.

現在,水色赤三角,白赤CCNet,モレラ,織部焼の4車両が走っています(僕調べ)が,追加か入れ替えか?

一番古そうなのは水色赤三角ですが,個人的には一番のお気に入りなので引退してほしくはないです.でも新車両とは・・・樽見鉄道,頑張ってます!










樽見鉄道株式会社HPより 水色赤三角

2021年11月6日土曜日

でっかいヤマアカガエル

 毎週金曜日は東濃行脚.

今回,面白い池に出会った.

水は澄んで青く見える.周囲は360°コンクリート岸壁.

なのにアカハラさんがうじゃうじゃ.なんだこりゃ?って感じの池です.

そこでみつけたのがでっかいヤマアカガエル.いい写真でしょ!


背中見たときはナガレタゴかと思ったくらいデブデブ.

面白かったのは,ここでとれたアカハライモリも全部デブデブ.

有機物や水棲昆虫など餌が多そうな雰囲気は全くないのになぜなんだ???


たも網で追っかけまわされて,捕まえられて,挙句の果てにデブ扱い.
かわいそうでした.







第26回 淡水貝類研究会

 晴天の土曜日.第26回淡水貝類研究会が開催された.

これまではうちの研究室で開催されてました.鮎飯,ズガニ汁,シシ・シカ焼肉などの岐阜飯(?)を囲んでの懇親会が楽しみだったのですが,昨年はコロナによって中止.今年も残念ながらZOOMでの開催でした.

二枚貝好きという有望な高校生の発表から,水生昆虫に引っ付いて空を駆け巡る貝の仲間,二枚貝に取り込まれたマイクロプラスチックまで多様な発表がありました.楽しかったです.

これまではこの貝はなに??と言いながら,貝殻を見せ合ってたのですが,今年はオンラインのため画像で議論.私が質問したのは下の写真.










広島県尾道市御調町の二枚貝.カタドブガイと思われるのですが・・反論はなかったですが,確証は得ず.専門家がそろってても形態だけでは断定できないのです.




2021年11月5日金曜日

ドジョウの越冬地

 一般的に魚は水温変化の少ない水深のある場所で越冬しますよね.

ドジョウも深場の泥に潜って越冬すると思ってました.が,実は水田の土中で多くの個体が越冬しているようです.さすがは腸呼吸.


田んぼの結構乾いた土を掘り堀りしていると・・・ドジョウが出てきます.











コドラート調査の結果,3反標準区画水田あたり6500尾程度は越冬しているのではないかという結果になりました.相当な数ですね.冬季耕起が生物に及ぼす影響では,いつもカエル類について議論されますが,こうなるとドジョウも対象になってきますね.


修士のK君は,田面越冬の割合がカラドジョウとドジョウで異なると仮説を立てて調査してます.どのような結果になるのか・・お楽しみに.


水路で採捕していたらチビスッポンが現れました.2個体いましたが,片やおとなしいのんびり屋さん,こなた何でもかぶりつくアグレッシブな奴.性格がここまで違うことにびっくりしました.



2021年11月3日水曜日

はさがけ

 11/1,3の両日.好天に恵まれた中,稲刈り&はさがけを行った.

結論から言うと・・・たいへん!の一言.有機栽培米やメダカ米など様々な付加価値米があるが,販売を考えるとインセンティブは2,3割がいいところ.その点,天日干し米は5割以上の付加価値が見込めるのだが,やってみればわかった.そんだけもらえなけりゃやらないよなと.

僕の田んぼは販売目的ではないのですが,共同出荷して乾燥機にかけると自分の田んぼのコメの味がわからなくなるのが嫌なのと,やはりはさがけの風景が見たいという衝動で突っ走ってます.

中古で5000円のバインダーで刈り取りとっていきます.刈残しや倒伏した株は手狩り.はさとなる竹は集落内の竹林から切り出して・・・様々な作業が続きます.バタバタして写真撮り忘れました.

なんとかみんなの協力を得ながら1日半で掛け終えました.1反5瀬で75m2段がけ.トータル150mの稲を掛けました.












夕日に輝く稲穂の壁.これを見たかったのですよ.幸せです.










お手伝いいただいた在校生,卒業生,近所の方々,わが家族,小中学生の皆さん,本当にありがとうございました.


あまり粒が膨らんでいないのが気になりますが,近所の農家によると今年は日照不足でどこも粒が小さいとのこと.慰めかもしれませんが,プロでも難しいんですからね.


現在水分量は17%.明らかに刈り取り時期は遅かったですが,まあ,何とかなるでしょう.14%まで干す予定ですが,天気が良さそうなので1週間程度で脱穀かな.早く脱穀機を作らねば・・・







水棲生物識別実習 in 水田排水路

 霜月に入って秋も深まる濃尾平野.

大学近くの水田排水路と村山川でガサガサ.











このところの少雨のためか,伊自良川の水位がかなり下がっていたため,排水路も過去に例がないくらい水が少なかった.そのせいか,魚も小さな当歳魚がほとんどで,大きな個体は本川に移動したと思われます.

そんな状況でしたが,ニホンイシガメやクサガメが姿を見せてくれました.いつ見ても可愛いですね.










集計の結果,魚類は23種確認できました.内訳は・・・

フナ類,ニゴイ,タモロコ,モツゴ,アブラハヤ,オイカワ,ヌマムツ,イトモロコ,デメモロコ,カマツカ,ゼゼラ,ツチフキ,ヤリタナゴ,アブラボテ,タイリクバラタナゴ,ドジョウ,トウカイコガタスジシマドジョウ,カワヨシノボリ,トウヨシノボリ,トウカイヨシノボリ,ウキゴリ,ミナミメダカ,カダヤシでした.

濃尾平野北端に位置するので,南部と比較すれば外来種が少ないことが特徴でしょうか.ヌマガイも見れたし,よかったです.

3年生のみなさん,TAの皆さん,お疲れさまでした.

新年度,あけましておめでとうございます

一年近くご無沙汰してしまいました. この間,自ら運転していたトラクターに轢かれ,体調不良でぶっ倒れ,長期入院し・・・・ 厄年でもないのに散々な一年となってしまいました. 新たな年度を迎え,ようやく復帰しましたので,今後ともよろしくお願いいたします. 退院の足で気になっていた田んぼ...