2022年1月20日木曜日

厳冬期の調査

 連日寒いですが,冬も調査は続きます.

月曜日,最高気温3℃,寒風吹く中,田んぼほりほりジャンボタニシ探し.

ジャンタニ君,寒さに弱いはずなのに,いつまで生きてるのでしょうか.こっちが先にくたばりそうです.





木曜日,雪舞う中,水路でカダヤシを追いました.水温2.5℃でした・・・





ふと足元を見ると.ジャンタニの死殻の中に山野草の世界を感じました.



鳥類識別実習 大学周辺の冬鳥(1/18)

 最高気温3℃という厳しい寒さの中,鳥を見て回りました.










全国各地で行われている河川林の伐採や浚渫により,川の様相が激変しています.

大学横の伊自良川もこの通り.ゲリラ豪雨が増えている昨今,洪水対策は欠かせないのでしょうが,なんだかなあ…という感じです.

岐阜県の場合には,鮎を食べてしまうカワウ対策の意味もあるのですが,ここにあったゴイサギのコロニーも一緒に失われてしまいました.特定の生物だけを間引くなんてことはできないんですね.

この河川整備の影響なのでしょうか?伊自良川だけでなく,バンが池にもほとんどカモ類がいませんでした.渡り鳥はわたって栗崎屋途中のルートの影響もうけるので,ここだけの問題ではないのですが,今年はほんとに種数も個体数も少なかったです.

約半日で確認できたのは・・・35種でした.

カルガモ,コガモ,ヨシガモ,ヒドリガモ,オカヨシガモ

ミサゴ,チョウゲンボウ,オオタカ,トビ

シメ,カワラヒワ,モズ,スズメ,ハクセキレイ,セグロセキレイ,ヒヨドリ,ムクドリ,

キジバト,ドバト,コサギ,アオサギ,ダイサギ,カワセミ,ジョウビタキ,カワウ,

ハシボソガラス,シロハラ,エナガ,シジュウカラ,カイツブリ,オオバン,ホオジロ,

イソヒヨドリ,イソシギ,クサシギ(?)


それにしても寒かったです.個体数トップは…ヌートリアだったかも.

2022年1月9日日曜日

出初式

新成人の方,おめでとうございます.そんな成人式の日,僕ら消防団は毎年出初式.










新型コロナの影響で,いろいろなものが簡素化されています.それで問題ないなら,元には戻らないという流れもできつつあります.

出初式も簡素化されました.はしご乗りや放水もなくなりました.年末夜警の時間や回数も激減しました.揖斐川町では操法大会もなくなりました.

やっている時はこんなもんなんでやらなきゃなんねえんだとグチってましたが,いざなくなると寂しいものです.人間って勝手ですね.

新潟紀行

 年明け早々,新潟に行ってきました.

以前から予定していたのですが,コロナもあってなかなか行けていませんでした.

目的は2つ.田んぼダムと日本農業遺産に関する調査です.


大雨の際,田んぼでダムのように貯水して下流への流出を遅らせるのが田んぼダム.具体的には降雨の前に水を落としてバッファを作ったり,落水工の角落しの板に穴や切れ込みを入れてゆっくり排水させる方法などがあります.田んぼの持つ多面的機能のひとつとして,そのような取り組みを行えば1反(10a)あたり400円の補助金がもらえます.岐阜県でもその取り組みを広げようとしていますが,未だに手を挙げている場所はゼロです.一方で,新潟県は先進地域とされ,全国の実施面積の半分以上を占めています.

ではなぜ新潟県では広がっているのか?それについていろいろとインタビューを行ってきました.まずは新潟県,新潟市といった行政,新潟大学の吉川先生らの尽力もあるのですが,実施している地区は過去に何度も水害を経験した場所でした.その苦い経験から,積極的な治水にかかわっています.そこで過去の水害対策として有名な大河津分水を見てきました.

















日本最長の河川である信濃川.その本流から放水路を設けて分水した場所で,資料館も設置されています.この少し下流部分に横田切れで有名な堤防決壊場所があります.そこは信濃川の狭小屈曲部でボトルネックになる場所です.

田んぼダムの取り組みを行っている場所は,なぜか横田の下流部です.もちろん,下流部で流出を遅らせることも洪水対策にはなりますが,横田よりも上流で対策を打ったほうがいいことは明らかです.始めやすいところからやっていくのもありですが,本来の目的や効率を考えると上流域への展開が必要ですね.補助金配りの口実で終わらないようにしなくてはいけません.



続いて日本農業遺産第一号の中越・雪の恵みを生かした稲作・養鯉システムの調査です.雪資源を生かすということでこの時期に行ってきた次第であります.小千谷,山古志地区に行くのは,中越沖地震の際に研究室のみんなでボランティアに行っていた2007年以来15年ぶりでした.



険しい山間部では棚田が広がっています.村外へのアクセスが悪かったため,ため池で食用の鯉を飼っていました.春になって田んぼに水が張られると,池から親鯉を田んぼに移し,そこで繁殖させます.稲作が終わるころにはため池に戻しますが,その際,冬に食べる分は各家の生簀で畜養されていました.田んぼを含め,ため池や生簀の水は,斜面に掘った横井戸から得ています.枯れない横井戸は,豪雪地帯のなせる業です.こうして長年鯉とともに暮らしてきた中で,突然変異で色鯉が現れ,品種改良していったのが錦鯉です.ここはその発祥の地であります.

日本農業遺産には第一回(H29)の認定となり,それなりに注目を浴びましたが,現在では日本農業遺産も各地で認定されていることもあり,注目度はかなり低い状況です.役場の方も,行政はそれで一時的に盛り上がったが経済的効果はほとんどないとおっしゃっていました.岐阜県でも長良川システムが世界農業遺産に指定されて行政は盛り上がっていますが,正直住民は?な状況です.実際に他の世界・日本農業遺産の指定地域を知っている人はどれくらいいるのでしょうか.残念ながらうちわでの盛り上がりなのかもしれません.白川郷の合掌集落のようにモノとして存在していればともかく,システムというのは一見してわからないものなのでPRがむつかしいです.中越の場合も,地元住民の方も経済的にはあまり期待していないということでしたが,このシステムを守っていくモチベーションにはなっているとのことでした.でもこれが一番大切なことなんですね.話を伺っていてホッとしました.

地域振興って何だろうということは地域資源学という講義の中で常に考えているところではありますが,地元が何かに向かって動いている状況があるのならば,その存在価値はあると思います.

やはり新潟は豪雪地帯でした.また日本酒王国でもありました.


アカハライモリ PITタグトラップ

 年末,アカハライモリの移動をしらべるためのPITタグアンテナの設置を行った.

改修中のため池に設置した退避水域.ちっちゃい池ですが,アカハラさんはじめ,モリアオガエル,ツチガエル,ニホンイシガメなどいろんな生物が利用してくれています.











この池に,PITタグを埋め込んだアカハライモリの通過を感知するアンテナを設置しました.




バッテリー交換に行った際には凍結していました.氷の下にアカハラ君の姿も確認できました.落ち葉やアカハラを氷越しに見ていると,年齢がばれそうですが頭の中で松坂慶子の愛の水中花が流れてきました・・・


さて,アカハラ君はここで冬を越すのでしょうか?それとも上陸して越冬するのでしょうか???





2022年1月2日日曜日

謹賀新年

あけましておめでとうございます.


今年も銀世界の正月です.











庭のカエデも蜘蛛の巣も,氷の結晶できらめいています







初詣は谷汲山華厳寺へ.今年は的屋も並んで,マスク姿以外はコロナ前に戻ったようです.



はやくいつもの生活に戻りますように.
本年もよろしくお願いいたします.











新年度,あけましておめでとうございます

一年近くご無沙汰してしまいました. この間,自ら運転していたトラクターに轢かれ,体調不良でぶっ倒れ,長期入院し・・・・ 厄年でもないのに散々な一年となってしまいました. 新たな年度を迎え,ようやく復帰しましたので,今後ともよろしくお願いいたします. 退院の足で気になっていた田んぼ...