2021年9月5日日曜日

ため池調査 その2

 東濃のため池に,アカハライモリさんを探し求めて行ってきました.



今回は9カ所回りましたが,最後の池でようやくアカハラさんを見つけました.

前回に引き続き,幼体だけでした.成体はどこにいったのでしょうか?

早春から7月くらいまでは池で成体を確認できますが,夏以降,移動するのでしょうか??


改修間もないため池で,面白い形の余水吐がありました.ゲート操作用のハンドルが見えるので,底樋も下部についていそうです.従来のスロープ式余水吐は現場打設でしたが,これならボックスカルバート重ねるだけなので施工しやすいかもしれません.まあ,垂直落下式なので生物の遡上は不可能ですが・・・欧米では維持管理しやすくゴミもたまりにくいということで主流のようです.穴に吸い込まれる水面の様子が朝顔(morning glory)に似ているのでグローリーホールといわれるそうです.関係ないですが久々にOasisのmorning gloryが聞きたくなりました.




今回も前回同様,どこへ行ってもウシガエルばかり.他にはミナミメダカもいくつかの池で確認できましたが,どれも放流された個体のようです.もともとため池は農業用水の水源以外にも,コイ,フナを中心とした漁業の場として活用されてきた歴史があります.現在は山間地でも手軽に海の幸が手に入るため,淡水魚養殖の重要性は低下しています.その代わりでしょうか,愛玩的にメダカやカワムツなどが移殖されています.

今回はミナミメダカでしたが,各地でヒメダカの放流も行われています.バスギルの放流も多々ありますが,良かれと思って放流してしまったヒメダカや間違って入れちゃったカダヤシなど様々な生物を見かけます.

生物の移入は在来外来問わず行わないに越したことはないのですが,放流によってため池に愛着を感じ,その結果管理されている場合もあるので頭ごなしに否定するのは注意が必要です.

そういえば今回,赤とんぼを多く見かけました.

これはマユタテアカネです.









他にもリスアカネなどが飛んでいました.


一番どっきりしたのはこれです.








眼から吻先までかなりはっきりと黒い線が入ってたので,岐阜県初のトウカイナガレホトケドジョウか!とみんなで興奮しましたが,結論として普通のホトケドジョウに落ち着きました.


それにしてもアカハラさんの成体,何処へ?

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