2021年7月6日火曜日

ジャンボタニシの被害

 雨の南濃町へスクミリンゴガイ調査に行ってきた.



南米原産の巻貝で,もとはというと食用で移入された.でも不味かったので放棄.

(いろいろと調理方法を試してみましたが,基本的に淡水域の貝は美味しいとは思えません.あ,セタシジミファンの方,申し訳ありません.あ,カワニナ(ナミカワニナに限る)も美味しいです)

今や西日本を中心に広がり,稲の被害は相当なもの.


せっかく田植えしてもこんな風になっちゃいます.

はじめて目にしたときは,水鳥に配慮した水田かと思ってしまいました.



食用目的の養殖場が全国的に多くあったわけではなく,ここまで広域に分散した理由は,除草目的での導入が大きかったと考えている.先日も,ジャンボを除草に使おうとしている農家がいるけどどう思う?とNHKの取材を受けた.私は反対です.制御しきれません.

そんなジャンボ君,実はイネはそんなに好きではなかったりする.でも田植え直後はイネしかないので,仕方なしにイネの苗を食べているようです.イネも大きくなってくるとあまり食べられません.食害がひどいのは田植え後3週間くらいでしょうか.

でも分げつした若い葉も食害を受けるため,株ごとなくなることはないにしても収量低下につながります.よって中干までは油断できません.


当研究室では,ジャンボタニシ対策に向けて日々調査を行っております.

それについては別記事で.










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