昨年は新型コロナで開催できなかったが,今年はビオトープネットワーク中部代表の長谷川さんに来ていただけました.
いつもパワフルな講義を聞かせて頂いておりますが,今年も面白いお話がいろいろと聞けました.
なかでも私が個人的に最も印象深かったのは,保全事業の目指すところについてのお話でした.
残念ながら,日本において(世界的にもそうなのですが・・)何かを保全する動きは,開発を伴うものがほとんどです.何かを作る,何かを変える際に環境配慮をするということは法律でも決められています.
保全方法を検討するに際して,開発対象地で事前モニタリングを行い,生息生物リストや環境情報を整理するわけですが,それらが開発後にも保たれること,つまり保全目標となるわけです.
長谷川さんが伝えてくれたのは,事前モニタリングの段階で明らかになるのはすでに劣化した生態系であるということ.なぜ50年,60年あるいはそれ以前の在りし日の豊かな姿を目標に掲げないのか,ということである.
そうですよね.目標が低すぎますよね.せっかく保全事業進めるのだから,来た時よりも美しく精神で臨んでいきたいですね.
他にも面白いお話がたくさん聞けました.ありがとうございました.
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