2021年6月21日月曜日

カダヤシとメダカのパワーバランスについて

 梅雨の晴れ間.輪之内町に行ってきた.

7年ほど前にカダヤシの侵入を確認したが,その後あっという間に拡散し,ミナミメダカは減ってきた.

どのような場所でカダヤシが優占するのか?依然としてメダカが優占している場所もあるが,そのような場所はどういう環境なのか?

カダヤシとメダカの好適環境を明らかにし,カダヤシ対策とメダカの保全につなげようという研究です.(修士のO君が頑張っています)


ハツシモの田植えもピークを迎え,水路の水位は高く,濁りも強烈.

こんな時は魚は採れない.採捕効率が悪いのか?どこかに退避しているのか?



田んぼにはアラレのような丸い粒々.



これが最近報道で知られることとなった緩効性肥料のカプセルです.

少しずつ肥料分が溶けだすので,元肥のみで追肥しなくていい一発系肥料です.

知らない人が見たら魚の卵にしか見えませんね.


先日藤前干潟に行きましたが,田んぼの無い海でもすごい量のこれが見つかりました.

マイクロプラスチック問題が叫ばれてますが,これは半端ない負荷だと感じます.

でも本当に便利なんですよね.我が家の水田には使ってませんが,集約化を進めている農家が使用する気持ちはよくわかります.単に使うなというだけでは解決しないので,早期に分解する代替品(今の商品も分解するとは言ってますが,実際には何年かかることやら・・・)が必要なのではないでしょうか.

カプセルという同じ仕組みですが,苗箱に種もみをまく際に一緒にまくものがあり,それなら使用量が20分の一以下になるのですが,使用量が少ないと売れないわけで・・・農協は嫌がるんですね.闇です.


話を調査に戻します.今日,面白いものを見つけました.

左からスクミリンゴガイ,マルタニシ,ヒメタニシです.



ヒメタニシの殻頂が削れて緑色を呈するのはよく目にしますが,マルタニシは赤色なんですね.このような個体がたくさんいました.写真では見ずらいですが・・・初めて見ました.


近くの調査圃場では早くも中干しが始まりました.

我が家の田んぼはまだ田植えもしていないのに・・・苗よ,はやく大きくなってくれ!!


































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